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スノーモービルみたいな乗り物?

不安と好奇心が入り混じった出会い。

 

 本当のことを言うと、私は3輪トライク=3ホイーラーという乗り物に対してあまりポジティブではなかった。というのも私の中でCan-Amのような3ホイーラーはスノーモービルと近い乗り物なんじゃないかというイメージがあったから。

 タイヤとソリの違いはあれど、前二輪、後ろ一輪。むき出しの車体で、運転席にまたがり、バイクのようなバーハンドルで操舵する。そしてスノーモービルは、乗ったことのある人なら分かると思うけれど、すごーく難しい。初めて運転したとき、白銀の中を自在に駆けていく自分の姿を想像していた私は、現実とのギャップに見事に打ちのめされた(笑)。思った以上に力が要るうえに、身体全体で操作しないといけない。腕は痛いし、息は上がるし。楽しいけれど、上達への道ははるかに遠いと早々に音を上げた。小柄だと不利というところも3ホイーラーとスノーモービルはきっと似てるはず。

 そんな私に、思いがけずCan-Am Rykerを試乗できる機会が訪れた。スノーモービルはぜんぜん歯が立たなかったけど、さてCan-Am Rykerはどうだろう。小柄で非力な私でも、ちゃんと運転して、公道を走ることができるだろうか。半分の不安と、半分の好奇心を胸にその日はやってきた。

 

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私でも乗れる!

シンプルで直感的な操作がクセになる。

 

 待ち合わせの場所で最初にCan-Am Rykerを見たときの印象は「思ったよりちっちゃい」だった。これなら私でも乗れるかも、直感的にそう思った。何より、よくできているなぁと感心したのが、バーハンドルとステップの位置を体型に合わせて調整できること。ハンドルをきっちり回し切れることが大事なので、私はバーハンドルの位置を5段階の一番手前まで持ってきた。ステップも手前から2つ目に位置決めをしたのだが、それだけじゃなくて右足で操作するブレーキレバーはその高さまで調整することができるのだ。しかも工具無しで!

 これって安全面から言っても、疲れにくさから言っても本当に大切なことで、「女性にも乗って欲しい」というのは単なる宣伝文句ではないことが分かってちょっと嬉しくなる。

 運転自体はごくシンプルで、クルマを運転できる人なら誰でも大丈夫だと思う。シフトチェンジも必要ないので、右手でアクセルを最初はじわっと、スピードが乗ってきたらどんどん開けていくと、ちゃんと速度がそれについて来てくれる。速度を落としたり止まったりするのは、右足で操作するフットブレーキひとつだけなのだが、しっかりと効いてくれる。前後配分だけでなく左右配分もコンピュータで制御してくれていて、スピンなどのリスクを抑制しているらしい。曲がったりUターンするにはちょっとした慣れが必要だけど、慣れるにしたがってだんだん曲がることが楽しくなってくる。

 バイクに乗っていて一番難しいのは低速走行と止まるときなわけだけれど、Can-Amは交差点でいちいち足をつく必要もなく、渋滞時に低速でふらふらすることもなく、超ラクチン! あぁ、倒れないって素晴らしい(笑)。

 

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この快感はオープンエアだからこそ!

バイクの良さと魅惑の個性が融合。

 

 もしも「自分には勇気がない」とか、「二輪免許取るのは面倒」とか思っていて、「それでもやっぱりバイクには憧れる」「一度は乗ってみたい」なんていう女性がいたら、Can-Am Rykerはすごくいいと思う。バイクよりはハードルは低いのに、バイクの持ってる良さも大変さもそこにはちゃんとあるのだ。バイクと同じ、むき出しの身体に、潮の香りや緑のそよぎが風とともにダイレクトに感じられる。試乗した日も風が強くて、夕方には寒さで震えたけれど、それもオープンエアならでは。暑ければ汗でどろどろになるし、雨が降れば濡れる。だからこそ、気持ちの良い日に乗れれば、もう最高なのだ。

 そして、これはバイクの良さを備えつつも、3ホイーラーというまったく新しいジャンルの乗り物。走っているときの注目度も断然高いから、「何を着て乗ろうかな」という楽しみも付いてくる。今は二輪メーカーもバイクウェアメーカーも、本格的なライダースウェアだけじゃなくて、普段着にも使える、とってもかっこいいウェアをたくさん出している。Can-Am Rykerに乗るときは、身体がむき出しだからこそ、思い切りおしゃれして、かっこよく乗りたいなぁ、かっこよく乗って欲しいなぁと思う。

 

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余裕の清々しさ!

新感覚のツーリング体験。

 

 Can-Am Rykerは20代や30代の若い世代に人気があると聞いている。クルマ離れ、バイク離れが言われる中、若い世代に受け入れられているのだとすれば、Can-Am Rykerは若い人たちの感性に届く何かがあるのだろう。

 もし私がCan-Am Rykerを実際に買ったとしたら……親しい人たちと一緒にツーリングに行ってみたいなぁと思った。Can-Am Rykerがバイクと一緒にツーリング、なんてすごく楽しそうだ。自分がそんなふうに思うこと自体、実はとても不思議で、バイクを所有しているとき、ちょっとした旅には必ずひとりで出かけて行ったからだ。私の場合、バイクに乗るとどちらかと言うとちょっとストイックな気持ちになる。それはもしかしたら、バイクを扱うことに対する余裕のなさがそうさせるのかも知れない。

 Can-Am Rykerは小柄で非力な女性の私にも扱いやすく、立ちゴケの心配もなく、それなのにバイクと同じオープンエアの清々しさを存分に味わわせてくれる。いい意味で、乗り手にストイックさを要求しない懐の深さがあるのだと思う。もしかしたらそれが、若い人たちに受け容れられるポイントのひとつなのではないだろうか。

  若い人や女性はもちろん、私のように「スノーモービルと同じで乗りにくいんじゃない?」「3輪って邪道なんじゃない?」なんて思っている若くない人たちも、先入観をとっぱらって、新しいジャンルの乗り物としてトライしてみると、きっと想像以上の喜びをもたらしてくれるはずだ。

(文:モータージャーナリスト 若林葉子)

 

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